【不整脈】脈が飛ぶ・動悸・くらっとする
不整脈とは
不整脈とひとことに言っても特に治療の必要ない軽症のものから直ちに治療しないと命に関わるようなものまで種類は様々です。大きく分けると「脈が乱れる」「脈が極端に遅い」「脈が極端に速い」の3種類です。
不整脈になる原因は様々です。遺伝的な要因で発症する場合、心筋症・弁膜症・心筋梗塞など心臓の病気が基礎にあって発症する場合、また基礎に心臓の病気が無くても、疲れやストレス・寝不足・アルコールや喫煙といった生活習慣の乱れを誘因として現れるものもあります。
不整脈の症状
よく「動悸」がしますと言われて来院される方が多くおられます。「動悸」という症状にも、自分の脈が強く早く感じるのを「ドキドキする」動悸と言われる方もいれば、脈が不規則になり「ドッキンとする」のを動悸と言われる方もおられます。また「ザワザワする」「ふわーっとする」など不整脈の症状も人によって表現が様々です。
ですが、これらの症状は不整脈以外の病気でも感じられることがあります。
そのため、実際にその症状が不整脈によるものかどうかは症状があるときに心電図の検査をするか、自分で脈拍を測ってみないとわかりません。
また、不整脈が出ていても動悸症状を感じない方も多く、健康診断などでたまたま行った心電図検査で不整脈が発見される場合もあります。
どこでも手軽にできる自己検脈で不整脈のチェック
不整脈が出ているかをいつでもどこでも知ることができる方法があります。
それが自己検脈です。
自己検脈の方法についてはこちらをご覧ください。
自分で脈を触ることで1分間の脈拍数と、脈拍が規則正しいリズムかどうかがわかります。
どの不整脈が出ているかまではわかりませんが、不整脈の3つの種類「脈の乱れ」「脈が極端に速い」「脈が極端に遅い」のいずれかがあるかどうかを知ることができます。
不整脈はずっと出ている方もいれば、不整脈が出たり引っ込んだりする方もいます。
出たり引っ込んだりしてる不整脈を診断するためには不整脈が出ているタイミングで心電図などの検査を行い異常波形を記録する必要があります。
しかし、いつ出てくるかわからない不整脈を
ちょうど出ているタイミングで検査を行うことはとても難しいです。
自己検脈なら症状を感じたタイミングで不整脈が出ているか確認することができます。
他にも不整脈を見つける方法はあります。ホルター心電図・携帯型心電計・スマートウォッチなど
自己検脈で脈の乱れや頻脈があるけれど、心電図をとるときは落ち着いていて検査で異常なしと言われてしまう…そんな方へおススメの方法です。
ホルター心電図は長時間(一般的には24時間)心電図を装着し、その間の心電図波形をすべて記録する検査です。
胸にシールと小さな機械を貼り付けておくだけの簡単な検査で、多くの患者さんの不整脈の原因を特定することが出来ます。
運動や活動の制限もなく入浴もできるため、仕事もでき装着中普段通りの生活をしていただけます。
残念ながらホルター心電図を調べたけれど何も症状がでなかった、なんていう方にはさらに一歩進んで携帯型心電計やスマートウォッチといったものもあります(これらは患者さんご自身で購入していただくものになります)。
携帯型心電計は小さなポケットサイズの電極付きの機械を症状が出たときに胸に当てると心電図の記録が残るもの(上図)です。スマートウォッチは腕時計に不整脈を検知する機能が付いているもので、最近は様々な種類のものがあり不整脈を見つけるのに有用なことがあります。
不整脈が気になる方や症状がある方、自己検脈で脈の異常を感じている方はぜひ当院スタッフへご相談ください。