糖尿病ってどんな病気?
こうなったら「糖尿病」 糖尿病の診断基準
こちらの記事で2024年2月からOPENする生活習慣病のためのふじみ野メディカルフィットネスについてご紹介しました。
この「生活習慣病」の中に入る糖尿病の方は当施設をご利用いただくことができます。
なかなか受け入れがたい病気でもあり、
「糖が高めとは言われているけど、私は糖尿病ではないわよね…。」
と思っている方も多いと思います。
どこからが糖尿病と診断されるかというと
- 早朝空腹時血糖(絶食時間10時間以上)の血糖値が126以上
- 経口ブドウ糖負荷試験という検査で2時間後の血糖値が200以上
- 空腹時以外のタイミングで測定した血糖値が200以上
- HbA1cが6.5以上
上記の1~4のいづれかに当てはまる場合「糖尿病型」、
上記の1~3のいづれかに当てはまり、かつ4に当てはまる場合「糖尿病」と診断されます。
糖尿病の正体と血糖が高い状態がもたらすデメリット
知っているようで知らない糖尿病。
全てはインスリンの作用不足から起こる病気です。
作用不足といっても2種類の病態生理があります。
1つはインスリンの分泌が減ってしまう状態、
もう一つはインスリンは分泌しているにも関わらず、その効きが悪くなっている状態です。
この2つにより血糖が高い状態が続いてしまうとどんなデメリットがあるかというと
糖尿病が引き起こす合併症にかかる可能性が高くなります。
小さいころから糖尿病という方は、何らかの原因でインスリンを分泌する細胞が破壊され、インスリンがほとんど分泌されない、1型糖尿病の方が多いです。
一方、2型糖尿病は遺伝的素因によるインスリン分泌能の低下に、食生活や運動不足など生活習慣の悪化に伴うインスリン抵抗性が加わり、インスリン不足となり発症する糖尿病です。
糖尿病全体の約5%が1型糖尿病、残りの95%は2型糖尿病と言われています。
どちらの糖尿病であってもインスリン不足により高血糖状態が続いてしまうという病態は同じで、
血糖値をいかに良い値の範囲内でコントロールするかが治療の第一目標となります。
内服やインスリンなど血糖を下げるためのお薬はたくさんありますが、それを使うか使わないかにかかわらず、必ず必要な治療は食事療法と運動療法です。
血糖コントロールに有効な食事療法
- 適切なエネルギー量を守りましょう。
- 栄養素の配分は
- 炭水化物:40~60%
- タンパク質:20%以下
- 脂質:20~30%
- ビタミン、ミネラルを取り入れる
- ゆっくり、よくかんで食べましょう。
- 朝食、昼食、夕食を規則正しく食べましょう。
- バランスよく食べましょう。
- 食事は腹八分目でストップしておきましょう。
- 夜遅く、寝る前には食べないようにしましょう。
言うは易しですがこれを毎日継続する、習慣にしていくのはとても難しいことです。
また調理をする人、自炊の得意不得意、仕事の内容など人によって生活も様々であり、
その人に合った食事療法のやり方は千差万別です。
栄養のことは栄養のプロに!そこでお役立ていただけるのが栄養指導です。
当院では認定栄養ケアステーション・ほほえみーると協働し栄養指導を実施しています。
その方に合った、実際に行える食事療法を食のプロ、管理栄養士があなたに寄り添って目標達成へと導いてくれます。
「自分なりにやってみてるけど、心配。」「外食が多くても食事療法ってできるの?」
「家族に調理をしてもらっているからどうしていいかわからない。」など食事に関する疑問や、ご不安のある方は当院来院時にどうぞご相談ください。
血糖コントロールに有効な運動療法
運動をすることで、血糖値が下がる効果とインスリンの効きがよくなる(インスリン抵抗性の改善)効果があるといわれています。
血糖値のコントロールだけでなく、運動には
- 血管が若返る
- 骨が強くなる
- 痩せる
- 転倒予防になる
- 認知症の予防になる
- 将来介護のお世話になるリスクが減る
など様々な効果があります。
また、薬のように副作用がないことも大きなメリットのひとつと言えます。
そうはいっても、やり過ぎや間違ったやり方をしてしまうとケガや病気の悪化につながるため、効果も得られてかつ安全にできることが重要です。
一般的に血糖コントロールに有効な運動は「ややきつい」と感じる程度の有酸素運動(ウォーキングなど)を1回20分以上、週150分以上行うと良いとされています。
また、有酸素運動と合わせてレジスタンストレーニング(筋トレ)を週2~3回行うとより効果的とされています。
食事療法同様に言うは易しですが、自分に合った負荷量や運動方法が何かはわかりづらく、
ウォーキング20分と簡単そうに思えても、これを継続することはとても難しいことです。
そこでおすすめなのが2024年2月OPEN予定の生活習慣病のためのふじみ野メディカルフィットネスの活用です。
当施設には常時医師、看護師、理学療法士、健康運動指導士、管理栄養士、薬剤師が連携をとってサービスを提供できる体制になっています。
そのため、あなたに合った運動方法や負荷量、その運動を継続していくためのプランなどを
あなたに寄り添ってご提案し、目標達成に向けてともに歩んでいきます。
「糖尿病」レッテルを恐れて放置すると取り返しのつかないことに
糖尿病を正しく理解されずによくないイメージを持たれる方が大勢います。
そのせいもあり、糖尿病であることを受け入れられずに悩んでいる方も多いと思います。
ただ、受け入れずに放っておいて良いかというと、そうではありません。
放置すれば腎臓病や心臓病、失明など今の生活を脅かす重篤な合併症を発症する可能性がどんどん高くなります。
ふじみ野メディカルフィットネスではそんな方の思いや不安に寄り添い、
合併症を起こす未来が生涯訪れないことを目標に、サービスを提供していきます。
病気や体のことは家族や近しい友人にも相談しにくいものです。
医療の専門家である当施設のスタッフへお気軽にご相談ください。