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体調を崩さず楽しむ旅行のポイント

持病があっても体調を崩さず楽しく過ごすために

病気があるから「ここに行ってみたいな」をあきらめている、もしくは

年に1度の楽しみ、と張り切り過ぎてしまい旅行から帰ってきてどっと疲れが出てしまい体調を崩してしまう…なんて体験したことありあませんか?

持病があってもしっかり体調を整えたり、事前準備をすることで体調を崩さずに楽しむことができます。

旅先で体調を崩さないための事前準備、旅行先での注意点について、主に心臓病や腎臓病、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病の方々向けにご紹介しますが、その他の多くの疾患の方々にも参考になる点が多くありますのでご一読ください。

体調を崩さない旅行の準備【計画編】

まずは旅行前の体調を万全にしておくことが重要です。

そのために食事や運動、服薬管理、活動と休養のバランス、質の良い睡眠など健康に繋がる習慣を心がけましょう。

旅行に行きたいあまり、担当の医師や医療スタッフに相談しないのは得策とは言えません。

今の病状が旅行に耐えられる体調かどうか自己判断せずに担当医師へ相談してから計画を立てましょう。

真冬や真夏の旅行は体に負担となる環境になることが多く体調を崩す可能性が高いため、気候の良い季節がおススメです。

日帰りツアーやパックになって観光場所や日程が決まっているツアー旅行は、自分のペースが乱され疲労がたまりやすいです。

自分に合わせた日程計画でき、その日の体調に合わせて計画を変更できるフリープランでの方が体調を崩さずに楽しむことができます。

体調を崩さない旅行の準備【持ち物編】

  • 内服薬(ある方は自己注射や血糖測定器)旅行日数+3~7日分
  • お薬手帳
  • かかりつけの病院名と担当医師名がわかるもの
  • 保険証
  • その他、病状が分かる身体障害者手帳、血圧手帳、心不全手帳、ペースメーカー手帳など

地震や土砂災害など、いつどこで出会うかわからない災害に備えて内服薬は日数分より多めに持参しましょう。

万が一予定通り帰宅できない場合や体調を崩したときは旅先で医療機関を受診する可能性もあります。

その時の備えとして保険証、お薬手帳、かかりつけの医療機関や担当医師がわかるもの、ペースメーカー手帳は必ず持ち歩きましょう。

高血圧や心臓病の方にとって旅行中の体調管理を行う上で血圧手帳や心不全手帳はとても役立ちます。

自宅ではないため血圧測定や体重測定はできないかもしれませんが、歩数やその日の体調チェック、内服チェックなどに役立ちます。

また臨時で旅先の医療機関に受診するときに医療スタッフへ血圧手帳や心不全手帳を見せることで、旅行前の体調や生活を医療スタッフと共有することができます。

体調を崩さない旅行中のポイント【移動中・観光中】

バスや新幹線などでの長距離移動では自分のタイミングでトイレ休憩が取れないため、水分を控えたり、利尿薬をやめたりしてしまう方がいます。

脱水や薬を飲まないことは体調を悪くする引き金になります。

水分摂取はこまめに行い、利尿作用のあるコーヒーや紅茶、アルコールの摂取は多くなり過ぎないように注意しましょう。

トイレ休憩では行きたくなくてもトイレに行く、新幹線などの座席はトイレに立ちやすい通路側を選ぶ、フリープランであれば計画の時点でトイレ休憩を多めに組み込むなどの対策をすると良いです。

長距離移動のため朝の利尿薬は飲みたくないという場合は医師へ相談し、昼にずらして内服しても良いか確認しましょう。

観光中は普段より多めに歩いたり、座れる場所がないため立ちっぱなしになったり、階段を上ったりと活動量が増えることも多いです。

活動量が増えると血液は内臓へ流れる分を節約して皮膚や筋肉に多く流れます。

すると腎臓へ流れる血液量が減り、尿量が減ることでむくみの原因になりますので、活動量が増えすぎることにはご注意ください。

他の人に合わせて動くことで疲労や活動量が増すことが多いため、自分のペースで楽しめるように一緒に行く家族や友人の協力を得られるようにしましょう。

体調を崩さない旅行中のポイント【食事】

旅館やビュッフェなど食事の品数や量が多かったり、観光スポットに到着するたびに食べ歩きで食事以外に食べたりと、旅行中は塩分や摂取エネルギーが増えがちです。

たまのご褒美ですので、羽を伸ばしてある程度は美味しいものを楽しんでもいいと思います。

旅行に行く前から減塩や摂取エネルギー量などの節制をしておくと、旅行中の食事量が増えても体調を崩さずに楽しむことができます。

とは言え、羽を伸ばし過ぎてしまって旅先で受診とならないために

  • 汁は残す
  • お醤油は使わない
  • 漬物は1切れにする
  • 食べ歩きで買ったものは友人や家族と半分こにする

など、楽しみながらでる節制を取り入れましょう。

体調を崩さない旅行中のポイント【内服】

移動時間が長い、食事の時間がばらつく、トイレ休憩が取れないなどの理由で普段通りに内服できないこともあると思います。

多少時間がずれてしまっても、その日の内服薬をその日のうちに内服できるよう調整しましょう。

食後でないと体に悪いのではと心配される方も多いですが、薬によっては食事をしていない状態で内服しても問題ないものもあります。

食事と関係なく内服しても良い薬か、内服時間がずれてしまったときの対応方法など

事前におかかりの医療機関や担当医師へ確認しておきましょう。