「脱メタボ」のすすめ

ただの肥満じゃない、内臓脂肪の蓄積
“メタボ”と聞くとおなかが立派な中年の方をイメージする方が多いと思います。
このおなかの脂肪、ただの肥満ではなく内臓脂肪がたまっている可能性が高いんです。
内臓脂肪と皮下脂肪、何が違うのかというと
内臓脂肪からは動脈硬化を進める生理活性物質(アディポカイン)が放出されこの作用により高血圧、糖尿病、脂質異常症の発症リスクが高まります。
すると血管が硬くなったり、血管の中に油の塊がこびりつき血液の通りが悪くなる動脈硬化が進むため
脳卒中や心臓病、腎臓病を発症するリスクが高まります。
ということは、内臓脂肪の蓄積はこれら脳血管疾患へ向かう、始まりの変化と言えます。

メタボリック症候群の診断は脳卒中や心筋梗塞など脳血管疾患になるリスクが高い方を発症する前に発見し、発症予防するために重要と言えます。
メジャー1つで簡単、メタボチェック
メタボリック症候群の診断基準がこちらです。

内臓脂肪の蓄積を生活習慣病発症のスタートと考えるため腹囲測定で基準を満たしていることが必須項目となっています。
健診で測定されるのに少し抵抗がある…という方のために正しい腹囲測定の方法をご紹介します。
<正しい腹囲測定の方法>
- 測定部位はウエストではなくおへその高さ水平になるようにメジャーを巻きます
- 両脚はそろえて、両腕は体の横に自然におろします
- この時おなかに力が入らないように注意しましょう
- 呼吸は意識せず普通で、息を吐ききったところでメモリをよみます
内臓脂肪から放出される「悪玉アディポカイン」
肥満、中でも内臓脂肪型肥満の方に生活習慣を発症するリスクが高いとされる理由がアディポカインです。
アディポカインとは脂肪細胞から放出される生理活性物質の総称で、動脈硬化を進める「悪玉」と「善玉」に種類が分けられます。
動脈硬化を進める悪玉アディポカインの中には以下のようなものがあります。
- TNF-α(腫瘍壊死因子アルファ) : インスリンの働きを阻害し、血糖値を上昇させます
- アンジオテンシノーゲン: 血圧を上昇させます
- 遊離脂肪酸:中性脂肪を増加させ、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を減少させます
- PAI-1(プラスミノゲン活性化因子阻害物質-1) : 血が固まりやすくなり血栓を作ります
もしかするとあなたの血圧や血糖、中性脂肪が高い原因は内臓脂肪の蓄積かもしれません。
ふじみ野メディカルフィットネスで脱メタボ!
肥満や内臓脂肪が蓄積してしまった理由の多くは生活習慣の乱れや食事内容、食習慣が原因です。
ですが、一言に生活習慣と言ってもどんな生活かは人それぞれ。
仕事のあるなしや家族構成、日々の活動量や食の好みなどが関わってきます。
そのため、何をどうやって改善していけばいいかも人それぞれ、成功した人と同じ方法で頑張ってもバックグランドが違っていれば上手くいきません。
そこでおすすめなのが当院の隣にオープンしました生活習慣病のためのふじみ野メディカルフィットネスです。
当施設には看護師、理学療法士、管理栄養士、健康運動指導士などの資格を持ったスタッフが常在しており、利用者の方の生活習慣を丁寧にヒアリングした結果からその人に合った健康習慣獲得のためのプログラムを作成しています。
BMI25を超える肥満の方も多く利用されていますが、多くの方が健康的に辛い思いをすることなく減量に成功しています。
一人での節制にストレスを感じている方、今年こそは痩せたいと思っているかたはぜひご利用ください。
気になるけど一歩を踏み出せないという方は予約なしで見学もできますので、ぜひ一度覗いてみてください。